トカゲの王 1 ―SDC、覚醒―

トカゲの王 (1) ―SDC、覚醒― (電撃文庫)

トカゲの王 (1) ―SDC、覚醒― (電撃文庫)

読了。

かっこ、わりぃなぁ。
か細い声だったが、ビルには他の音がない。女の耳にも届いたらしく、振り向く。海島は満身創痍ながらも一つの思惑に基づき、血に濡れた唇を蠢かせる。
あんたって、なんでそんなかっこわりぃの?


あー、たしかに中学生。
ご多分にもれず私も中学生の頃はこんな感じだったと思いますが、この話の登場人物たちにとって幸か不幸か、本当に超能力がある世界なのが私たちと違うところ。そんな主人公にもひとつの超能力が備わっています。それは「目の色を自由に変えられる」 こと。手品以外の何物でもない能力に、主人公は「いつか秘めたる真の力が」 とかなんとか夢見ていますが……。
うん、正直、電波女が終わったとこで同じコンビだし、あんまり構えて読んでなかったんですが、電波女の後継みたいな話ではなく……。まずその時点で騙されたって感じ。そりゃそうだよね。同じような話を書くわけないもんね。


あとがきで「この作品も基本的に今まで同様、ラブコメです」 とか言ってますけど、今まで同様ってところに苦笑せざるを得ない。