図書館革命

図書館革命

図書館革命

読了。

もしあたしが告白したら勝算ってどれくらいだろう? などと埒もないことを考えている自分に気づく。
好きです、あたしと付き合ってください。
自分から突撃することに違和感はないが、――郁は思わず頭を抱えた。その先に楽観的な想像が全く思い浮かばない。
何か、すっごい素の顔で「……それで?」 とか言われそうな気が!

あの図書館の鐘を鳴らせ! 年始、原子力発電所を襲った国際テロ。それが図書隊史上最大の作戦(ザ・ロンゲスト・デイ)の始まりだった――ついにメディア良化法が最大の禁忌に手をかける!? 図書隊は良化法の横暴を阻止できるのか!?


面白かったです。でも、な・が・い! ロンゲスト!
そういや1,2,3巻は連作短編形式だったから、まだ気楽に読めたのかな……ドラマで言えば、今まで1話完結形式でやってたのが、ラストだけ6話構成みたいな感じですかね。集中力が保たないよ! 絶対!
特に、謀略+アクション物な雰囲気の中で駆け引きがどうとか言ってる辺りでは、頭がインプットを拒否してました。一行読むのに10秒くらいかかったり。
かといって、本筋の堅い部分が面白くないわけでもなく、むしろ”テレビ局がパス報道” を始めたシーンなんかはもうかなりの興奮ですよ。こういう、無茶を承知で一矢報いる展開って大好きです。
とまあそんな感じですが、この本に言わせるなら「キャラ読み」 な部分はもうアレでしたね。アレ。”柴崎と手塚” がちょっと強引すぎておいおい何やってんだって感じですが、本命カップルの方はもう冒頭からニヤニヤしっぱなしですよ。というか冒頭が一番ニヤニヤですよ。もちろん本屋倉庫のアレとか病院でのアレとかもそうなんですが。
108頁「大丈夫でしょう、直前で射出座席が飛び出しましたから」 これ絶対に相手側への符丁か何かだと思ったんだけどな……。というかこれのせいで最後まで”当麻先生が怪しく” 思えたんですがw 112頁「動かないで下さいよ。ここは日野だ」 やべえかっこいい。惚れる。262頁「きっと『やれるだけやってみましょうよ』 とか言っちゃうんだよ」 見抜かれてるw


うん、まあ面白かったんだけど、やっぱり長すぎたよ……。やっぱり、しっかりと本腰入れて土日にでも読めばよかったかな。積読がほぼ消化しきってるので、つい手を出してしまいましたが。




余談。
イラストのクオリティが相変わらず高くて笑った。ガーデニングにイモ畑とか、リサイクルマークみたいな携帯とか、コウモリとかペアリングとか。どうも、無作為に選んだページからイラストを抽出してるように思えてなりません。他にも分からない絵も色々あったし……。