美女と竹林
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/08/21
- メディア: 単行本
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登美彦氏は断固として「親友」 と呼ぶことを拒否している。
彼らの腐れ縁は、どんなに登美彦氏が冷たくあしらっても決してへこたれずに食らいついてくる富士井氏の不屈の精神に拠っている。その溢れんばかりの友情に対し、登美彦氏は高飛車な真相のご令嬢のような冷酷無惨な一瞥をもって対応した。
「小説宝石」 に連載。作家自身が竹を刈ったり刈らなかったりする、妄想エッセイ集。
まあいつも通り。
1ヵ月半も放置してましたが、やっと読みました。そしてエッセイでした。小説かと思って買ったんですが……。まあそれはそれとして。
今までの作品では、大学生の主人公が妄想を繰り広げる話でしたが、その原点はやはり作家本人の様子。竹を刈ったり(刈らなかったり) する話ですので、その最中にかぐや姫の話が出てくるのは当然でしょうか。
なんというか、本屋大賞だったり山本周五郎賞だったり、それなりに日の目の当たる事態になってるはずですが、そんな状況でも辛いのが作家なんですねえ……。