魔女の生徒会長 V ママはあなたが嫌いみたい

読了。

「だから、これで赦してあげる」
ちいさな感触。
硬直した俺に、オセロは拗ねたように。
「感謝しろよォ」

「魔法」 を解かれ、「魔女の生徒会長」 からふつうの女の子に戻った剣シロオ。ミミクロとふたりで「魔法」 の出所を探るため、学園を出て旅を始める。ふたりきりの旅は和やかで、普通の恋人同士のようにいちゃいちゃしたりしていたのだが……。


まあまあ楽しかったです。
しかし少年漫画にしてもラストはよく分かりませんわー。なんで倒せたの? という説明くらい、最近の少年漫画は説明してくれると思います*1。その直前、”歌の力で根性イッパツ” なシーンはすんなり納得できるんですが。まあ今まで広げた風呂敷とか伏線とかを、強引にパパッとやっちゃうのは少年漫画そのものかもしれません。いや、伏線はきちんと回収してると思うので、伏線というよりは……「既刊で話が膨らんで、もっと大きくなると思ったら途端にしぼんだ」 っていう感触かな。
以下コメント。20頁「肉まんしゃまでしゅか」 さすがに前回ほどのインパクトはないものの。まあこのシリーズは狙った台詞が所々ありましたからね。274頁「あなたのことを愛していたこと、それを疑わないで。そして生き延びてね」 良いシーン。良いシーンなんですが……フラグにしか見えません。まあ、”操り人形的な感じでルリオがシロオをブスリ” とか思ったんですが。314頁「あなたみたいな大人にはならない」 なんという決め台詞。勧善懲悪といえば、こういう見開きの一言ですよねー。


最後はテンプレの打ち切りセリフ。楽しかったですよ。

*1:まあその説明も、なんかすごい大技(イヤボーン) レベルなんですが。