学校の階段3

学校の階段3 (ファミ通文庫)

学校の階段3 (ファミ通文庫)

読了。

微笑む。ますます首を傾げる美冬を見つめ、天ヶ崎は制服のリボンをスルリと外した。開襟シャツのボタンを外していく。
「ねえ、神庭さん。お願いがあるんだ。聞いてくれる?」
「……な、何?」
一つ一つ、ボタンを外していく天ヶ崎をまじまじと見つめ、美冬が返事をした。天ヶ崎は開襟シャツを脱ぎながら言う。
「あのね。あなたのこと、美冬って、名前で呼ばせて」

……あ、あれ? いつの間にそんな展開に? という第3巻。


まあ、単に前ページの1行、制服を脱ぐ理由を読み逃してただけですが。
1,2ともにあった、「ビバ! 青春の無駄足!」 に象徴されるような、熱い話はなかったかな。キャラクタというかストーリーというか、ライトノベルとしては面白いのでいいんですが。2巻で狩谷が遊佐に「何企んでるんだ」 という、遊佐が策士だという説明的な台詞をかましたわけですが、それが発揮されてたのが良い感じ。
それと三枝の一枚絵が落差ありすぎておかしかった。狩谷の台詞からして次巻はこいつの話ですねえ。次も過去話かあ。一巻分、新展開を挟んでほしい気もするが。

ROOM NO.1301 #7 シーナはサーカスティック?

ROOM NO.1301(7) シーナはサーカスティック? (富士見ミステリー文庫)

ROOM NO.1301(7) シーナはサーカスティック? (富士見ミステリー文庫)

#8が出るので古本待ちを諦めて購入。
こんなに買うのをためらった表紙は久しぶりだ。もう慣れたと思ってたけど。

「蛍子さんのことなら」
冴子はそんな健一の気持ちに気づいたみたいだった。
「……はい?」
「蛍子さんとのことは私は失敗してしまったとは思ってないわ」
「そうなんですか?」
「だって、二人は今でも愛し合ってるんでしょう?」

そういや前巻の終わりはけっこう衝撃的な奴だった。


各地で「エロいラノベ」 として挙げられていたわけですが、決してそれだけではない、というのは強く言っておきたいですね。たしかに最初の方こそ、その余りにあけっぴろげなエロさこそが面白かったわけですが、蛍子→シーナの巻あたりからはそれ以外の話も面白くなってきてます。「それ以外」 って、まあ漠然としてますが、説明しにくいのでぼかします。「意外にハッとさせられる一言がある」 くらいでしょうか。
で、今回の話なんですが……なんだか、あれですね。エロい。既巻と比べてエロはほどほどですよね。それでもエロいですけど。なんか別に書くこともないような。慣れって恐ろしい。
あ、あと後書きで作者が「きゆづきさんだけ云々」 言ってましたが、「さよなら、いもうと。 (富士見ミステリー文庫)」 の前に仕事してたのかな? それとも元々知り合いとか? とか思いましたが、「寝起きの悪い定休日―DEAR DIARY〈1〉 (富士見ミステリー文庫)」 の本文イラストでやってたんですね。