学校の階段3
- 作者: 櫂末高彰,甘福あまね
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/09/30
- メディア: 文庫
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微笑む。ますます首を傾げる美冬を見つめ、天ヶ崎は制服のリボンをスルリと外した。開襟シャツのボタンを外していく。
「ねえ、神庭さん。お願いがあるんだ。聞いてくれる?」
「……な、何?」
一つ一つ、ボタンを外していく天ヶ崎をまじまじと見つめ、美冬が返事をした。天ヶ崎は開襟シャツを脱ぎながら言う。
「あのね。あなたのこと、美冬って、名前で呼ばせて」
……あ、あれ? いつの間にそんな展開に? という第3巻。
まあ、単に前ページの1行、制服を脱ぐ理由を読み逃してただけですが。
1,2ともにあった、「ビバ! 青春の無駄足!」 に象徴されるような、熱い話はなかったかな。キャラクタというかストーリーというか、ライトノベルとしては面白いのでいいんですが。2巻で狩谷が遊佐に「何企んでるんだ」 という、遊佐が策士だという説明的な台詞をかましたわけですが、それが発揮されてたのが良い感じ。
それと三枝の一枚絵が落差ありすぎておかしかった。狩谷の台詞からして次巻はこいつの話ですねえ。次も過去話かあ。一巻分、新展開を挟んでほしい気もするが。