B-EDGE AGE 獅子たちはアリスの庭で

獅子たちはアリスの庭で―B‐EDGE AGE (富士見ミステリー文庫)

獅子たちはアリスの庭で―B‐EDGE AGE (富士見ミステリー文庫)

読了。

「あなたはたったいまから、正義を守る《盾》 になった。それならぼくは、あなたのためにともに戦うことを誓いましょう。そして必ずや……」
美弥古の耳元に唇を近付け、ささやく。
「魔の剣《EXカリバー》 を、真っ二つに折ってみせましょう」

渡米しハーバード大を卒業した16歳の天才少年、獅子堂・セバスチャン・美弥古。日本に帰国し、幼なじみの琴理と何気ない高校生活を送っていたある日、殺した死体をオブジェに飾り立てる《ボーン・エンジェル》 殺人事件に首をつっこむことになる。


うん、まあまあ。
初期の桜庭一樹の本。ちょっとファンタジーなミステリってとこでしょうか。ファンタジーの部分には苦笑するしかないんですが。あと読者が推理する余地がほとんど無い気が。
幼なじみとのアレコレとかもまあ、楽しいことは楽しいんですが、何といっても、128頁「トゥルルルル」 あたりから始まるトラウマ描写は、グイグイ引き込まれる感じが実に面白いです。そしてこういう、時間が引き延ばされる感覚を”幼なじみがパワフルに解決” する姿はなんとも素敵。あと関係ないけど私のイメージでは、ハロゥ、と聞くとジェントルメン、が続きます。どっちも狂気じみているので、《ゴッド》 の脳内イラストはすでに東風です。


2巻で完結してるのかどうか知りませんが、しているとしたら、結構面白そうです。さて。