超鋼女セーラ センパイと僕の黄金週間 [後編]
- 作者: 寺田とものり,Ein
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
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「わたしがベタベタしたおまえたちの関係を羨ましがっているだと?」
サァラはふたりを前に、はじめて表情らしい表情を浮かべる。
それは蔑み。
「覚えておけ」
嘲笑を口許に浮かべ、言い放つ。
「私の憧れる恋は別にある」
黄金週間・4日目。花見をしていた一行に、「超鋼機武闘会」 の対戦相手とエンカウントしてしまう。戦うのはラヴィニアと……ショッピングモールで出会った全身赤色の少女・暮春浄水――ジョオだった。
面白い。
上下巻の上に前は8月発売なのであまり覚えてなくて、正直「DAY4〜DAY6」 ぐらいまではそんなに言うほど*1面白くはありませんでした。まあベタ甘ラブコメな部分は既刊と変わらず面白かったんですが。
109頁「だから心を鬼にする」 が一瞬で元に戻ったりとか、160頁「……湯気邪魔っ!」 はイラストも相まって笑いまくりとか、”友情の証フォルダ” 終了のお知らせ、とか。
ところがこれ、引用文最下段の痺れる台詞に始まり、277頁「「知っているか」 と、問う」 の一連の流れにちょっと感動し、そして293頁「サァラちゃん、攻撃(アタック)!」 で超興奮、という……。まさかこの本でバトルシーンに燃えようとは思いもよりませんでした。”奇襲とか奇策とか” 大好きです。はい。
エピローグも、330頁「ただいま、だ」 でほんのり感動させつつきっちり落としてくれて、大満足。これは次も大いに期待ですよ。
余談。
表紙の茸味の顔が全部隠れてて笑った。……って、既刊の表紙イラストと今回の話を読んで思ったんですけど、
これ茸味の顔が1巻ではちょっとだけ見えてるのに、2巻では完全に埋まってますね。芸が細かい。
余談2。
あとがきの話。私の小学校では、おばさん達が給食を作ってくれるそのまんまの名前の給食室がありまして、その建物の外壁の流し台の、5つある蛇口の一番右からはお茶が出ました。まあ、それ以前に淹れたてのお茶が出てくるときは熱すぎて小学生には不人気でしたが。お茶を飲むとすぐに喉が渇きますしね。逆に冬は空になってて捻っても出てこなかったり。
*1:太字で面白いとするほど。