デビルズ・ダイス 1の目 神はサイコロを振らない

デビルズ・ダイス―1の目 神はサイコロを振らない (角川スニーカー文庫)

デビルズ・ダイス―1の目 神はサイコロを振らない (角川スニーカー文庫)

読了。

「三十二、三十三……」
「時速百キロなら一秒間に進む距離は約二十八メートル。向こうのトラックの走行速度は時速五十三キロと透視できているから半分の十四メートルほどだ。透視の結果、四十一秒ちょうどのタイミングでこちらが通過する事が望ましいと判断した」
「三十六、三十七……」
冗談じゃない。一歩間違えれば俺たちは即死だ。

父の遺品から「デビルズ・ダイス」 なるものを手に入れた主人公・白河才。あらゆる数字を見通す悪魔のサイコロを使い、才はのし上がっていく――それが破滅への入り口だとしても。21世紀最大のピカレスクロマン!


うーん、面白くなりそうな気配はするけど、1巻は微妙。
まあ、デスノートが既に世に出てる中で、こういう類に手を出すのは、勇気というか無謀というか。むしろデスノートよりアイテムが有能な分、駆け引きやら策略やらは薄味。そのあたりを期待してたので残念な限りです。
いま考えると、微妙だと感じたのは主人公の詰めの甘さが原因だったような気もします。宝くじを当てて豪遊あたりで、すでに「こいつ馬鹿だろ……」 とか思ってました。”まあそれが主人公の思惑通りなのですが、最後に「期待通り」 の一言で済ました” のがどうにも。


1巻ですが、むしろシリーズとしてはプロローグ/0巻らしいので、2巻を読むまで判断は保留ということで。