Black&Blue
- 作者: 中岡潤一郎,藤城陽
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/20
- メディア: 文庫
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「やあ、泉。一時間ぶりだな」
声は穏やかだったが、どことなくおかしそうな雰囲気が漂っているのは気のせいか。
「また会えて嬉しいよ」
「な、なんで……」
「とはいっても、いきなり女のいる浴室に入ってくるとはなあ。のぞきかよ」
同級生のトラブル解決を請け負う、泉城太郎と布流晶。今日も友人から「誰かに見られている」 という相談を受けていた。調査を開始した2人だが、エスカレートする犯行に対し、一向に犯人が見つからず……。
まあまあ。
なんだか地の文に慣れないし、展開も複雑なものかと思いきや結局それかよ! みたいな感じだったし……あまり、まあ、正直面白くはなかったんだけど、180頁「すごく頭にくる!」 あたりの話から力が入ってきて、読ませる勢いが出てきたかな、とは思った。同じく252頁「その程度なのかよ!」 とかも。
それでも、キャラが弱いのはライトノベルとしては致命的だと思うんだ。p.p.66〜67の会話が、主人公+ヒロインA+Bの三人かと思いきや、主人公+ヒロインBの二人だけだったりとか。主人公とヒロインAの口調が紛らわしくて、しかも、ヒロインBが「あんたたちは〜」 とか言うもんだから……。せめて地の文で明言してほしかった。
まあ、今後に期待、ですかね。話自体は謎を残したままなので、シリーズ化しそうですが……。