空トブ人ビト ふたつめの至宝
空トブ人ビト―ふたつめの至宝 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 三上康明,大場陽炎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/02
- メディア: 文庫
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「教えてやる――あたしたちがどうして紛争地域の『
黒い調停者 』 と呼ばれてるのかを。なーに簡単な理由さ、それはな――」
ビンッ、とムチをしごいてリンは胸を張った。
「紛争地域にいる誰よりも、ケンカに強いからだ!」
国際通信士となったハルタとサヤが最初に降り立ったのは波翼教国。その国主には少女が選ばれ、歴代の国主は18歳になると死ぬという運命を背負っているという……。
あー、まあ、面白いですけど。
さすがに、1巻の時の切ないまでの三角関係がなくなってしまったので、(予想はしてたことですが)1巻より落ちたと言わざるを得ません。しかも今回も、あらすじにあるような国の話を持ってきてたりして、またそんな悲劇的展開かよ! とつい呟いてしまいます。あるいは二匹目の泥鰌や守株? ちょっと違いますか。
52頁「な、なんだ、そうなの。じゃあ大丈夫ね」 その反応は新鮮。160頁「アブラハム――だから、ハム、ね。しかも脂にハムって」 これはひどいw
そういや副題の「ふたつめの至宝」 がほとんど関わってきてませんでした。単なる「2巻目」 っていう表記方法なのかもしれません。まあ、次は「ななつめの至宝」 っぽいんですけど。次こそは、という意味で期待。