タロットの御主人様。 4

タロットの御主人様。〈4〉 (電撃文庫)

タロットの御主人様。〈4〉 (電撃文庫)

読了。

「悪趣味ですわね。ゾウさん大行進の方が華麗に決まってますわ!」
「いやロケットだ」
「はうっ」
「ゾウですわ!」
「ロケットだ」
「はうっ」

タロット4人との共同生活にも慣れ始めた矢先、次のカードが見つかった。だがその姿はどこからどう見ても男で――?


あー、こんなもんか。
前半は、事あるごとにスカートがめくれたりするアレなので、もはや特に言うこともなく。「ラブゆう」 は当初とは裏腹にどんどんカオスになっていってますが、こちらは予想とは裏腹にまだまだカオス未満ですね。未だにタロット5枚なので、そこまで話が進んでないってのもありますが。あと17枚。
後半になると、才能を持った分家のライバルキャラ登場ということで、だんだんと話が加速していきます。結夏があんなことになっちゃったりして、これはどう考えても、”味方と喧嘩をする→敵にそいつを奪われる→親密度を増して帰ってくる” なんて展開ですね。わかります。
それに隠れて、タロットでも何でもないメイドの志津乃が戦線(?) に浮上してきた印象。170頁「……死ねばいいのに」 や186頁「て、天然メイド……」 あたり、急なキャラ付けが目立ちます。まあそれはそれで良いんですが、こんな所で無駄にキャラを出してくるあたり、やっぱり22枚全部が登場する前にシリーズが終わりそうな気も……。


あとがきですら一言も触れられていませんが、事件は解決せずに続きます。とりあえず次は来月発売。