ムシウタbug 7th.夢高まる鳴動
ムシウタbug 7th.夢高まる鳴動 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 岩井恭平,るろお
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/06/01
- メディア: 文庫
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「……ちくしょう、よくも騙したな」
『騙されるほうがマヌケなのさ!』
「この、化け物め」
『はん、人間なんか簡単なもんだぜ! 今まで何人の虫憑きを生んできたと思ってるんだ!』
「ひどいヤツだ」
『何人も騙してやった! どいつもこいつもバカばっかりだったぜ!』
徐々に亜梨子の身体を蝕んできたモルフォチョウ。しかし同時に、亜梨子に取り憑いたその”虫”は、一号指定の虫憑き――”かっこう”・リナ・ハルキヨの三人を呼び寄せる。
やっぱ面白いなあ。
発売予定を見たときは「 ま た b u g か 」 なんて思うんですが、本編そっちのけで展開される bug も既に7巻目。否が応にも盛り上がってくるというものです。というかこれは本当に熱い。まさに夢のオールスター(1人除外)。どうやら bug8 に続くようで、続きが非常に気になります。まあ結果は推して知るべし、ですが……。
そして番外編の4話目は、前回のハルキヨに続いてついに”あの人” の話。少し前まではベールに包まれていた人物ですが、前回のハルキヨとの邂逅で少し見えた部分がありました。そして今回でようやく全開放。なんとなく黒幕とか悪役のイメージがありましたが、予想に反して普通の人物。むしろ被害者……とはまあ、いつものムシウタの切なくさせる展開ですね。
これはどうも、bug が完結するまで本編には戻らなさそう。たしか bug を読まなくても本編にはついてこれる仕様だったと思いますが、いいかげんそれは無茶な話になってきた気がします。