繰り世界のエトランジェ 第三幕 女神のエディット

繰り世界のエトランジェ  第三幕 女神のエディット (角川スニーカー文庫)

繰り世界のエトランジェ 第三幕 女神のエディット (角川スニーカー文庫)

読了。

「親父からの伝言――これで最後だ。お前に足りないのは――」
――強い決意も、強い力もある。
でも、それだけでは足りない。
決定的に、足りないものがある。

異能力”極限” のための世界を作るため、今の世界を否定する”女神”。その正体が行方不明の母・操だと知って動揺する透真の前に、異能犯罪対策組織<山田太郎>が再び現れる――。


あれ? なんだかちょっとレベルアップしてるような。
正直、2巻の展開は1巻の焼き直しのように感じていて、3巻で切るかどうか迷ってたんですが……これは予想外に面白かった。カラーページが「〜〜、出現 ! !」 「〜〜、登場 ! !」 なんて、2巻と似たような安易な文句になってたので期待値だだ下がりだったんですが。序盤からメリハリが利いてます。というか「多次元交差点〜」 がメリハリなさs
70頁「人間の心は、毎日綱引き大会開催中なんだよ」 葦原が意外にポイント高いです。脇役なのに。130頁「ぐは……」 とか153頁「メイドフェチにされた!」 とか、地の文がいきなり透真の記述になってて、その不意打ち具合がなんとなく可笑しかったり。201頁「気を遣うなど、そもそも、気などない!」 あ、メインヒロインはもうスイッチですか?



さて、1巻2巻と続いてきた衝撃的な展開ですが、今回は”まさに超展開。予測不可能もいいところです”。次も期待。