神様のメモ帳 3
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
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「それはわかってるけど」
「わかってない! ボクサーの拳は兇器だ、人を殺せるんだぞ?」
「えっと――」 僕は、眉をつり上げたアリスの顔を見つめてしまう。「僕のこと心配してくれてんの?」
「だ、だ、だれがっ」 アリスは顔を真っ赤にして、感電したみたいに髪を逆立てた。「だれがきみの心配なんてしたんだ!」
彩夏が戻ってきた。ただし冬の事件の後遺症で、記憶を失ったまま……。ナルミは彼女と園芸部の活動を開始するが、二人の関係はぎこちないものにならざるを得なかった。そこに通告される、園芸部の廃部の知らせ――。
うむ、面白かった。
事件の真相はちょっと泣いた。このごろ涙腺ゆるんできた気がします。いやー、やっぱりというか何というか、「ピアノソナタ」 よりこっちの方が好きですね。主人公のへたれ加減は一緒ですが、やはりアリスと真冬ではアリスの方に軍配が……。ロr (ry
146頁「もうやめてくれよ、とっくに僕の気力はゼロだよ!」 この作者のモブの台詞って割と好きです。生徒のとか。252頁「きみはぼくから親友と助手をいっぺんに奪う気か」 あれ、これって両方ともナルミのことかと思ったけど、この後でもスルーだったし、実は前者はテツ先輩だったり? うーん、今思いついたことだけど、こっちの方が正しい気がしてきました。
個人的にはこちらの方が続いてほしいんですけど、一迅社の方もあることだし、あまり期待はできないかなあ……。まあ気長に待ちますよ。