タザリア王国物語 4 獣面の暗殺者

読了。

なぜリネアが、これほど執拗にジグリットを生かそうとしているのか。退屈凌ぎの玩具だと信じるには、これはあまりにやりすぎだった。考えれば考えるほど、そうとしか思えなくなったのだ。
――リネア様はジグリットに特別な感情を抱かれている。

血の城に囚われているジグリット。脱出を試みようとした結果の”足” に唸らされながらも、諦めきれずにいた――。一方、アンブロシアーナはジグリットを追ってナターシと共にチョザの町へ向かう。一方は恋、他方は憎しみ、と正反対の理由を持って――。


ううむ、面白くないわけじゃないけど。
いまいちパッとしないかなあ。3巻がとてつもない急展開だったので、今回もそれと似たようなビックリするような展開を期待してたんですが……ぶっちゃけて言えばジグリットやファン・ダルタの起死回生の大活躍を期待してたんですが。残念です。
150頁「リネアも、そしてジグリット本人も驚いて、二人は眸と眸を合わせた」 どう見ても夫婦のDVな一瞬です。本当にありが (ry 301頁「――命を賭けて、戦ってくれている」 お婆さんの家で急に眠りこけたりして、完全に”裏切りフラグ” だと思ってたんですが、どうもスルーされたみたいです。次回に持ち越しかな。井戸で脱出の辺りとか、出口で待ち構えててホラー映画みたいにドッキーン! な展開かと想像してたんですが。


いやあそれにしても、ファン・ダルタ成分が足りない。次回が待ち遠しいです。次も期待。