フラッタ・リンツ・ライフ Flutter into Life

フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫)

フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫)

読了。あ、書影が新カバー版に変わってる。

なんのためでもない。
なにも欲しくない。
誰のためでもない。
誰も褒めてはくれない。
ただ、飛び続けたい。
僕が僕であり続けたい。

クリタは、クサナギの下で、もう2年以上飛んでいる。戦闘機に乗り、撃ち落としたときはフーコの所へ行き、そして時々サガラの許を訪ねる。そんな日常を続けていたが、基地でパーティが行われた日、クリタの所にサガラが訪ねてきた。誰かに追われているという話だったが……。


男性版。
クサナギがクリタに、ティーチャがクサナギに変わっただけで、まあ書いてあることはほとんど変わってません。キルドレの持つ、執着とも言えるほどの空への思い入れ、って感じですね。冒頭がいきなりアレだったので、すわ百合展開かと思いましたが、クサナギではなくクリタ(男) でした。
243頁「これならば、いつも持っていられる」 写真を持ち歩くとか、どう見ても思春期です。本当にありが……と言いたくなるんだけど、あまりにこの行為が純粋で、それを笑ってしまうようになったのはいつからだっけ? と逆に自問してしまいます。311頁「待っていよう。いつか、飛べる。また、いつか。きっと、どこかで」 あー、やっぱりこう、泣きたくなってくるような切なさがありますねえ……。


さて、スカイ・イクリプスが発売されてました。これやっぱ単行本のデザインもいいですよねえ……。どうしよ。