電撃コラボレーション まい・いまじね〜しょん

読了。

……ふん、カワイイ真似してくれるじゃないか。そうかそうか、僕のあのメッセージがそんなに嬉しかったか……んんん? なんだ。顔がやけに熱いぞ。おや、おかしいな。なぜ僕は赤面しているんだ。これは……べっ、別に嬉しいからとかじゃないんだからね!

下駄箱、背中合わせの男女、手に持った手紙、そして宇宙人――始まりは、一枚のイラストだった。電撃作家とイラストレータに課せられたコラボレーショのルール。それはただひとつ、「このイラストを見て心に浮かんだ物語を紡ぎ、描くこと」。


けっこう楽しめました。
読んだことのない作者が5人、というのが気がかりでしたが、まあ関係ないですね。個人的にお気に入りなのが、岩田洋季「シンデレラ」 と柴村仁「タカチアカネの巧みなる小細工」 ですね。前者はかなりスタンダードな……というより、小細工をしてない直球タイプ。うえお久光ラブレターズ」 もスタンダードではありますが、如何せん順番が悪かったかな……。後者はなんかもう文体がストライクで、「ぜふぁがるど」「E.a.G」 のときにも薄々感じていた相性の良さが、こんなところで露見する形に。ラスト一行が良いですよ。
時雨沢恵一有川浩はいつも通り、成田良悟はいつも通りだけどおいしいポジション、有沢まみずは何気にこれが初めてなんですが、伝え聞いたところによるイメージとしてはエロコメ作家だったので、あまりの落差にびっくり。


1冊目。次のコラボ本も楽しみです。ただちょっと分厚すぎますけどね……。