火の国、風の国物語 4 暗中飛躍

読了。

「ア、アレス卿は後ろに目がついているのですか…… ! ?」
「そんなわけがあるか。今、草を踏む音がしただろう? それで背後に誰かがいたことは分かったからな。あとは攻撃されるよりも先に動き、敵の意図をくじけばいいだけだ。さっきも言ったはずだ、機先を制しろとな」

胸騒ぎを覚えたアレスが夜空を見上げると、凶兆の証とされる赤き星が見える……。アレス暗殺の命を受け、王都と解放軍からの刺客が放たれる。策謀と武力が交錯し、レストニア領に帰省したアレスに息つく暇もなく襲いかかる――。


うわははは、面白い。
一人三国志状態のアレスが凄く爽快です。まさに一騎当千。ありえねー、ありえねー、なんて言いながら読んでました。あはははは。360頁「……いい加減にしてくれ」 とかもう、楽しすぎる。
108頁「そりゃ有効でしょうね。聞いてるだけで開いた口が塞がらないもの」 外道すぎる。そういえばタクティカル・ジャッジメントの作者でした。忘れてましたよ。194頁「領地と財産ぐらい簡単に騙し取れそうな気がしてなりませぬ」 この人、良い人だなあ。立ち位置的にもおいしいキャラ。確か挿絵で一回出てきて、超渋いおっさんだった気が。


次は11月だそうで。楽しみです。