誰かのリビングデッド 2 愛情

読了。

「ああ全く、お前にとっちゃ屑みたいな理由なんだろうよ。塵みたいな拘りだろうよ。だから何だ。それがどうした。俺にとっちゃこの上ない大事だ。こいつは俺の人生の悔いだ。俺の人生に時分で刺した絶対に抜けやしねえ棘だ」

超高機能でありながら創造主も己が作り出された目的もわからないリビングデッドのデル。美少女なんだけど性格が過激方向に突っ走るナム。お約束の巻き込まれ型主人公のプラス。旅に出た三人が旅の途中のレイテストホープ市で出逢ったのは……。


割と面白かったです。
ナムの過激なしゃべりが面白くなってきました。前回はその話し方こそが好きになれなかった原因のはずですが、今回は脇役に徹してるからでしょうか、全く気になりません。むしろ楽しいです。144頁「いいのっぽよだし」 とか。
あとは、43頁「さすがはプラスのお兄さん」 とか、97頁「頑張れのっぽ。あたしは応援してるわっ」 とか。妙に笑えます。こういう所は前作から共通してるような。


あとがき掌編がストレートすぎて何とも言えません。次で完結だそうで、ちょっと残念。1巻が芳しくなかったせいかな……。