時載りリンネ! 4 とっておきの日々

時載りリンネ! 4    とっておきの日々 (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ! 4 とっておきの日々 (角川スニーカー文庫)

読了。舞台は北海道だったんですね。碁盤目でやっと確信しましたが、作者紹介におもいっきり「北海道在住」 と……。

「どーするの?」
「時載り日本代表としてワールドカップに出場して優勝を狙うのよっ。時間は止め放題、ピッチのいたるところで必殺技が炸裂するきっとすごい試合になるわ!」
もう勘弁してよ。
「だーめ。Take it to the NEXT LEVEL! 栄光目指してひた走るんだからっ」

1〜3巻の間に行われた”冒険” をまとめた短編集。


ああ、いいっすね。
なんか読んでいて懐かしいような、清々しいような気分になります。小学生時分はこういうお気楽なことばかり考えていたような気が。狭い世界で生きているような。しかし、大量に本を読んでいるくせにリンネがまだまだ小学生然としている*1のは、読んでいても頭に入ってないからでしょうか?
以下適当にコメント。93頁「Gのプライベートにせまるはずが、いつの間にか説教を受けて」 とても17歳とは思えない。でも子供の頃は、17歳なんてすっごい大人だと感じていたようにも思います。216頁「蓋を開いたとき、公園中の人間が僕を見ているような気がした」 家族といるところを同年代の子供に見られると、無性に恥ずかしくなるこの感覚……懐かしすぎて泣けてきます。


「凪、凪、夕凪」 は傑作。ボケ担当はボケ担当で必要ですけど、たまにはこういうのも。次も期待です。

*1:逆に久高は落ち着いてますよね。