〈本の姫〉は謳う 4

“本の姫”は謳う〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)

“本の姫”は謳う〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)

読了。

「オレには得意技が三つあるんだ。何だかわかる?」
「知りませんよ、そんなの」
「一つめは女を口説くこと。二つめは知らない相手に酒をおごらせること。で、三つめが――」
「借金を踏み倒すこと」
「なんだ、わかってんじゃん?」

スペルによって世界は蝕まれ崩壊していく。レッドは災厄の種をバニストンに振りまき、世界への復讐を望む。姫がすべての記憶を取り戻すとき、真実は――旅の終わりにアンガスが見るものとは?


面白かった。
最後よく分からなかったけど! というか、××聖域の○○エル何人いるんだよとか、大地の歌と鍵の歌と解放の歌……って何がどんな効果ですか? とか。色々な設定がサッパリ分からず仕舞いなので、どうにも最後が釈然としませんでした。
まあそれはそれとして、中盤〜終盤の展開はドッキドキなので満足です。105頁「だけどエイドリアンを疑うのはやめろ」 辺りからですね。ウォルターはあまりに呆気なくて感情がついていきませんでしたが、170頁「そんなオレにもさ、踏み倒せねぇもんがあんのよ」 辺りからまた盛り上がってきましたよ。個人的に、一番盛り上がったのは193頁「もう二度と、オレはお前を見捨てない」 ですが。シリーズ通してジョニーが一番好きなキャラかもしれません。


なんか終章でタイムパラドックス的なことになってますが、まあ気にする所ではないでしょう。次回作も期待です。