ギロチンマシン中村奈々子 大人社会編

ギロチンマシン中村奈々子―大人社会編 (徳間デュアル文庫)

ギロチンマシン中村奈々子―大人社会編 (徳間デュアル文庫)

読了。

「山田さん、こうしていると、わたしたち夫婦みたいですね……ふふふふ」
「あはは。僕がお父さんで、奈々子がお母さん? 亜砂理ちゃんが娘で――」<ならば私は愛人なのだよ!>
「無駄に複雑な家庭にすんな!」

<王国> が獣によって破壊された。だが獣たちはロボットたちの報復を恐れ、<王国> から逃げ出した。奈々子たちと亜砂理ちゃんの四人は、その列に紛れて逃亡しようとしたが……。


解決編になってきました。
これを読み終わったあと、3巻を覚えてなかったので軽く読み返したんですが、伏線がもう出るわ出るわ湧水の如しです。4巻で明らかになった事実は、ぽっと出の設定かと思ってたんですが……。それにしても、うーん、状況が複雑すぎてサッパリです。
とりあえず、登場人物たちは3つに分類できて、”「私」 サイド:意識下にあるロボットと人間もどき。奈々子サイド:下位に当たるロボットたち(チェシャ・キャット)。その他:三人の奈々子や獣たち、振り回される人間”。他に、3巻を読み直したら、空海さんの立ち位置がよく分からなかったりするんですが。211頁「それは私が信頼していた保険のひとつだった」 とありますから、最終的には”「私」 サイド” に落ち着いてるんでしょうが、過程が分かりません。
以下コメント。59頁「<私は愛人なのだよ!>」 とか、147頁「今宵は私が君の神様! 巫女巫女にされてやるのだよ!」 とか、裏で動く事態に関わらず、赤ずきんはいつも通りで安心です。特に後者はツボに入ってしまいました。


次で終わりっぽいですが、サブタイ予告がありませんね。中間管理職編? 年金生活編? まあとにかく、期待です。