サーベイランスマニュアル 3

サーベイランスマニュアル 3 (GA文庫)

サーベイランスマニュアル 3 (GA文庫)

読了。

「……生きていることがどれほど罪深いとしても?」
「最後に勝てばいいじゃないか。……というのがうちの上司の口癖で、どうも毒されたようです。あのひとの物の言い方が昔から好かないが、ときおり揺さぶられる。ひとの使い方を心得ていて、始末がよくない」

亮輔が入院している間に事態は進行していた。世間では謎のウィルスとして日夜レックスが取り沙汰されており、世論が「レックス罹患者は抹殺するべき」 という流れに傾くのも容易に想像できる。そんな中、関係者しか知らないような情報がネットに書き込まれ――。


わーお。面白くなってまいりました。
会話だとか文章だとかに面白みは感じないんですが、怒涛、かつ、あざといまでのアレな展開で、なかなか楽しいです。2巻ラストからどう収拾をつけるのか、わりと楽しみだったんですが、なるほどこう来たかという感じ。1巻序盤〜中盤のぬるい話からは想像もつきませんね!
以下適当にコメント。174頁「可愛い女を守らねえ男が、この世のどこにいる……」 アッー!! 不器用&ぶっきらぼうキャラでしたので、そんなことだろうなとは思ってましたが、まさかこうもデレるとは……! 168頁「(暗い)(黒い)(くろい)」 とか、201頁「私、皓一さんと亮くんの役に立つの。すてき」 とか、結構楽しいですよ(男性視点)。病んでる行動なので恐ろしいことは恐ろしいです。だがそれがいい


一般人まで容赦なく巻き込む”(しかも”裏切らせた” 後で!) あたり、黒作家と言ってもいいかもしれません。要チェックですよ。