ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円

ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円 (スーパーダッシュ文庫)

読了。

「帰る」
「え? ちょっと、え、あの、先輩? え? アレ?」
「佐藤、お前はおとなしく寝ていろ。私は家で勉強する」
「勉強って……あの、地理は……」
「甘えるな! 自分でやれ!」

季節は夏になっていた。ある日、佐藤は自分に二つ名がついていることを知る。だがその名前は――。またHP同好会に迫る死神の魔の手に、槍水仙が最大の危機を迎える!


いいですね。
相変わらず面白かったです。「ばけらの!」 や「生徒会の一存」 シリーズを読んで間もないせいか、真っ向からボケボケしてる文章がなんだか新鮮。というより、上記のシリーズはボケとツッコミがはっきり区別された漫才で、「ベン・トー」 は自然な会話の流れの中にボケが入るコント、なのかもしれません。ひとえにコメディといってもこの差は大きいですしね。
24頁「欧米人のデカいのが好みなのか? あぁ、もちろん図体って意味で」 、176頁「お尻に異物感を感じた際に叫ぶ言葉は」 、212頁「寂しそうにしていますよ、あなたのブラザーが!」 なんかね、もうね、この手のネタにいちいち吹きますよ……。もう完敗ですよ……。281頁「誰か一人くらい、たとえ弁当が獲れなくても悔いはない、って言えよな」 あ、なんか3巻目にして一番燃えるシーンかも。まるで少年漫画の真っ当なバトルものですよ。


前回はずっとあやめのターンでした*1が、今回は先輩が一矢報いた感じ。家での素の顔が可愛すぎます……! 次も期待。




余談。
117頁「僕なんか二十五位でしたからね」 に触発されて、なけなしの記憶を頼りに自由落下時の着地時間と速度を計算してみました(@帰りの電車の中)。最初は9.8[m/s*s] *t[s] *t[s] = 15 [m] で計算してたんですが、t = √1.5 で答えが合わず……、とそこで「そういえば等加速度運動は1/2 * at^2だった」 というのを思い出したときは思わず嬉しくなりました。覚えてるもんですね。

*1:今回も病院のベッドで、素で抱き合ったりしてますが……。