鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 6 Blood Party !

読了。

「梢ちゃん……」
恥じらいがちな、ひどく甘い声で華乃子が言った。
「キョーミ、ある……?」

住人がつぎつぎに巣立ち、またたく間に無人となった鳥籠荘。それぞれの生活を送る住人たち。歓楽街の隅で、無人ホテルとしてそのまま朽ち果てようとしていた……。


完結は5巻。
こちらは後日談でした。もう一騒動あると思ってたんですが、華乃子たちの短編と、郵便配達員だったジョナサンの短編と、さらに後日談の掌編2つ、そして番外編としてパラレルワールド……ホテルウィリアムズチャイルドブラッド、、、、の中編。浅井がアメリカに旅立ってからの話は掌編だけです。おお、なんという肩透かし! いや、確かに前巻のあとがきで書いてあったのは「これで終わりですが、一応続きます」 みたいなことだったとは思うんですが……。
しかしこのシリーズ、途中から明らかに山田さん家がメインの3人を喰ってしまいました。ゴスロリ娘と着ぐるみお父さんは確かに愛するべきキャラクターです。一方の少女マンガ要員の3人は最後までギスギスドキドキ、それはそれで面白いんですが、やはり山田さん家に比べると地味だったのは否めないかな、と。


番外編は本編よりもスムーズに進むお話。というよりお本編の彼が頑なすぎただけかも。まあ尺の都合もあるんでしょうが、パラレルらしく有り得ない話で、楽しめました。