狼と香辛料 10
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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「千五百枚」
「え?」
「リュミオーネ金貨が千五百枚だと、どのくらいの箱に入りきるかご存じですか?」
狼の骨の真実を求めてウィンフィール王国にたどり着いたロレンスたち。そして例の修道院では、とある事情により財産目録を丸裸にされているという。好機とばかりにそこへ飛び込むロレンスだが……?
面白かったです。
どうもマンネリとの噂から結構ハードルが下がっていたようで、意外とじっくり楽しめました*1。それによく考えると9巻は5ヶ月前なので、マンネリとはとても言えません。ちょうど少し前に柚木草平シリーズでマンネリを起こしたばかりなので!*2
以下コメント。52頁「左様ですね」 このバカップルが! 119頁「群れの長同士はそう大して仲良くならぬ」 ここも例のごとく読み返していたら、意図に気付きました。意外と初めてかもしれません。でもその後の「してやられた」 感を味わえないのは損な気も。230頁「その力を持つ者が、狼と親しげに笑い、話している……。ならば、頼れるのは……」 そういえばこの巻を読む前に、”化け動物はフクロウの人が出てきたっきりだなあ” とか思ってたらこれですよ。まさか本当に出るとは思いませんでした。商売の話の印象が強すぎるんですかね……。
やはりこの商売の緊迫感は素敵です。しかし前回今回と続いて話が大きくなってしまったので、この後どうなるのか……。それも含めて期待です。あと温泉マダー?(チンチン