狂乱家族日記 番外そのご

狂乱家族日記 番外そのご (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 番外そのご (ファミ通文庫)

読了。

「落ちつきなさい、皆さん。ここは冷静に対処しましょう」
穏やかに微笑み、あわあわと困っている優歌に向き直って。
「それで、優歌。お父さんに正直に教えてください。優歌を誘惑する糞のお名前はなんですか?お父さんがきちんと拷も……男と男の対話をして、その裏庭に放置された生ゴミの邪悪な思想を吹き飛ばしてあげますからね」

番外・優歌編。


まあまあ。
しかしあれですね。優歌はどんどんキャラが崩壊していってますね。まあ作者は後書きでそれを「探れば探るほどわからなくなる乱崎優歌という迷宮」 とか言ってたりしますが。言ってることも分からなくはない……のですが、悪ノリしてるのも分かるのであまり説得力がありませんよね。
以下コメント。37頁「べつに? いつか何かに使えるかなぁと思って」 なんという腹黒。突発性のものかと思ってましたが、普段からそうだったのですね。224頁「私には、妹がいたんです」 「今は、もういません」 この話はなかなか良かったですね。かごめかごめの時もそうでしたが、何度も挿入される歌がいい雰囲気でした。246頁「私は飽き果てたのだ、少女の日常にごくわずかにしか存在しないかすかなパンチラを探し続ける無為な毎日に…… ! ! 」 265頁「女の子の姿をしているものしか愛せない、貴様の心が狭隘なのだ ! ! 」 これは笑った。魔族ひどいです。


しかし番外も5までくると別シリーズのようですね。ムシウタbugのように最終的にムーンサルトな着地をしたりして……。