Re:SET 想いと願いのカナタ

Re:SET 想いと願いのカナタ (GA文庫)

読了。

「どうしようもっ、ないんだよっ！」
言ってることは支離滅裂。しかし言葉は止まらない。
「だから、お前のこと、知りたいしっ……あっ、あいさつだって、俺のこと、気にして欲しかったんだ！ ガキみたい、だけどっ……」
「……」
「力に、なりたいんだ。独りぼっちで泣いてたら、寂しいだろっ？ アドバイスなんて、できないかも、しれないけど、はっ、話ぐらいは聞けるぞ！」

恋には二タイプあるそうだ。気付いたら落ちているタイプと、出会った瞬間、一発で落ちるタイプ。物心ついた頃から女子が苦手だった俺は、残念ながらその両方を経験することがなかった。「あ…あの、あんまり、胸とか、おしりとか、言わないで…はうう」 「私、誰とも仲良くする気はないから」 だが、そんな日々が、ある日突然、終わりを告げたとしたら。

御影かわいいよ御影。
そこそこ面白かったです。タイトルからはもっと、リセットリセットのトライアンドエラー的な話を想像していたのですが、それよりも副題のほうがしっくり来るという事実。副題だけにすれば……と、それはそれで微妙なので、まあこんな所でしょうか。
第一話・第二話・第三話とヒロインが変わるので、一応第三話で全体がまとまるものの、それぞれ単体で見たほうがいい気がします。というより第二話が素敵すぎた。く・・・くやしい・・・でも（ﾋﾞｸﾋﾞｸ　まあそのせいで、といっては何ですが、第三話が完全に消化試合なのが残念です。第一話と第二話で、なぜか”月真＝ショタ” というイメージになってしまったので、”ショタに用はねえんだよ！” という具合に……まあ勝手な言い草なんですが。

章間の漫才もそこそこ面白かったのですが、続くとなるとこの2人だけ共通で全く別の話になって「Re:SET」 でシリーズってことになりますか。木村航のミラクルチロル44キロみたいに続いたりして。