ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円

ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (スーパーダッシュ文庫)

ベン・トー 6 和栗おこわ弁当310円 (スーパーダッシュ文庫)

読了。

「お前はまだまだ若いな。いいか、佐藤、これはな、犯罪じゃない。……ロマンだよ」
「ロマン……?」
「そうだ。人に認めてほしいとは思わん、利口だとも思わん、しかしそれでも心が真に求め欲するもの……それはそこにロマンがあるからなんだ。つまり、オレたちはただロマンを追い求めている探求者さ」


面白かったです。
ラノベで文化祭といえば鉄板で盛り上がるイベント。当然ベン・トーも盛り上がります……が、それはいつものこと。というか”逆に文化祭ならではの盛り上がりは(佐藤が嘆いているように)” ありません。文化祭ですら、あくまで争奪戦の一味でしかない……というとベン・トーらしいと納得できるかもしれません。
以下コメント。57頁「今僕はわかりやすくセガのゲームを用いた長ったらしい例を考えちゃったじゃないか」 一瞬でフラッシュバックするんじゃなく、考えてたんだな。95頁「先っぽだけ、先っぽだけでいいですから ! ! 」 魔物がいる……! 130頁「ま、待て、佐藤、今のは……ナシだ」 不用意なエロに慌てる先輩……か、可愛すぎる……! 242頁「「キタァ―――――――――――――――――――――――――― ! ! 」」 笑った。死ぬほど笑った。出落ちにしても、これはひどい。ひどすぎる。


そろそろメディアミックスしてもいいのではと思うんですが、するとしても思い出文章やらセガの話やら、ばっさりカットされると思うので、やっぱり難しいかな……。争奪戦なら映像にしやすいでしょうが。次も期待です。