“文学少女”見習いの、卒業。

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

読了。

「どうしちゃったの? 琴吹さんらしくないよ」
ななせ先輩が恥ずかしそうにうつむく。
「あ、あたしも日坂を見習って、ふてぶてしくて考えなしな暴走特急になる」


こちらもついに完結。面白かったです。
うん、やっぱり本編ですよね、これ。本編(ロマンシェまで) と同じテイストで、主人公を変えて、その後の話をえがく。ロマンシェはあくまで遠子の話の区切りで、”文学少女” としてはここまでで本編と思っていいでしょう。
ここはもう、”日坂の263頁「漱石の『こころ』 を言い訳に使わないでくださいっっ!」 という怒涛の説教と、それに感じていた引っ掛かりを、先生が268頁「それは綺麗事です」 と一蹴したところで、269頁「そうですね。先生のおっしゃる通りです」 と心葉がさらにカウンターを出す” ところが最高でしょう。そうか、その話をここで出すか、と。


406頁「あんな幸福な片思いなんてない!」 これにて、卒業。良かったです。本当に。