キノの旅 14 the Beautiful World
キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (61件) を見る
「政治家や差別主義的活動家は、×××××が人間性を破壊するとか言いやがる。”犯罪を助長して、若者を悪魔に変えて、簡単に犯罪へと走らせる” んだそうだ! だが、×××××は何十年も、いや、何百年も前からこの国に普通にあった! その間に全員が悪魔になったか? 犯罪者になったか? そもそも、×××××を規制したって犯罪はなくならねえ!」
安心のキノクオリティ。
「情操教育の国」「規制の国」「結婚の国」「差別をする国」 と、作者の言いたいこと大爆発という感じで非常にニヤニヤして見ています。Unreal Young Man とか本当にもうね。結局は、「そんなことばっかやってると国外流出すっぞ」 みたいなことですよね。
「呟きの国」 とか、最後につぶやきが敵国に届いてて〜、みたいな展開なのかと思ったら、そうじゃなかったし。何の意味があったんだろう。書き手が生きてることが分かるくらいか。あ、140文字制限にすることで、”地の文の描写を省いて女性であることを隠す” ってところかな。別に日記でもいいけど、1文140文字以内ってほうがやりやすかったのかも。
タイトルのところに「10th Anniversary」 の文字が。もうそんなになるのか……。