百億の魔女語り2 やっぱり都会の女なのね、そうなのね。

読了。

(……なあアディ。すげーだろ?)
自然と笑みがこみあげてしまうような。
これも魔女の力。大げさに言うならアルトに力をくれる、偉大なる心優しき何かだった。


面白かったです。
舞台は変わって首都側。1巻がちょっと変化球だったので心配してましたが、そこはあくまでシリーズ1巻目の”掴み” ということだったのでしょうか。この巻は2人目のヒロインが登場して云々〜、という手堅い作り。でも安心して読めるのは、やっぱりこの作者が非常に私好みだから。何がどうとか言いづらいので、たぶん文体がツボなんでしょう。
以下コメント。105頁「お互いに銃口をつきつけながら笑い合っている」 まさに定番。222頁「俺はですね、メイザーさん。自分自身がすっきりしたいために言う人の意見は聞かないようにしてます。時間の、無駄だ」 こういうところが好き。「マイフェアSISTER」 もそうだったような気がしますが、過去が根を張ってる台詞がひょっこり出てくるんですよね。251頁「これではわたくし、簡単に諦め切れませんわ。そうでしょう?」 あーあー! なんかこっちのほうが好きだなー! どう考えても当て馬だけど、ちょっとアホの子入ってるエーマよりずっといい。


久々にFBオンラインにアクセスして、web短編も読みました。アディ、こういう子か……。ところでなんで口絵はサービスカットなの? ジノ君が思い出してるの?




余談。
絵師あとがきのフォリーナが、絵師が違うはずなのに雪国に見えるのは私だけではないはず。