コップクラフト 3

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88-3-%E3%82%AC%E3%82%AC%E3%82%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%B3%80%E6%9D%B1-%E6%8B%9B%E4%BA%8C/dp/4094512454
読了。(はてなリンクがありませんでした)

マトバはかすかにうなずいてみせた。
それだけでジマーには『やらせてみますか?』 と伝わっただろう。
「弱りましたね。俺も別の捜査で午前は動けないですし」
かたやティラナは、けなげに『だったら、ここはわたしの出番なのではないか?』 とご指名を待ち構えている。大の大人ふたりの姑息な腹芸には、気付きもしていない。

いやあ面白かった。
ゼータ文庫の頃から楽しく読んでいたので、この新作はずっと楽しみでした。どれくらいかというと、同時発売だった「とある飛空士への恋歌」 の最終巻より先に読んだほど。『こういう、海外ドラマみたいなのが好きなのは何でだろう。「24」 とか「プリズン・ブレイク」 とか話題になってても一切観なかったのにな……』*1とか思ってたんですが、そういえば昔は「Xファイル」 をよく見てたんでした。内容は露ほども覚えてませんが、それらしきエッセンスが私の中に残されているのかもしれません。
以下コメント。113頁「2Pカラーだ」 なんと分かりやすいコメント。イラストにしてほしかったですが。167頁「わたしに落ち度があったと。そう自分に言い聞かせて残りの人生を生きる気か? そうやって、負け犬のように!」 これは良かった。針の穴を通すような反撃って好きです。230頁「彼が信じていた世界と、彼が拒絶され打ちのめされた世界。その落差がティラナの心をしめつけた」 この落差はイラストにも表れてて、ようやくイラストレータの変化にも慣れてきました。このあたりの見開きは良かったですね。


そしてこの後書きである。イリーナ嬢がかわいすぎて困る。4巻も楽しみです。

*1:本に比べると、映像メディアが冗長&時間空間的に縛りがキツすぎて全く見なくなった、というのが一番の理由ですが。