メグとセロン VI 第四上級学校な日々

読了。

「僕は嬉しいですよ! 勉強以外で楽しめることがあるのが、上級学校のいいところです! そう思いませんか?」
「そのとおりだ。ニック、今おまえ、良いことを言った! 部長もそう思うよね?」
調子よく台詞を紡ぐニックとナタリアに気圧されて、
「ま、まあね……」
ひとまずそれだけしか言い返せないジェニー。


爽やか青春だなー。
ニックの呟く「楽しいなー」 という台詞がすっごい共感できます。今となっては遠いですが。
前編と後編に分かれていて、前編がオリエンテーリング、後編が短期留学生である「あなた」 視点の新聞部体験入部。上でも言ったとおり、青春的な意味で前編は非常に面白かったのですが、後編のほうは読者自身が「あなた」 になったつもりで読んでいくわけで、そうすると「あなた」 は庶民的な設定になり、それでいくと上級学校はどれだけ金持ち学校なのか、いや新聞部はどれだけ坊ちゃん嬢ちゃんが揃っているのか、といった社会的位置もなんとなく分かって面白かったです。


さて、そんな読んで字の如くな「第四上級学校な日々」 が終わって、さてどうなるかと思ったら……。おいおい年刊メグセロでそれはねぇよぉ! 五月に後編が出るタイプの刊行でもないみたいだし、これはひどいと思いました。まる。