ゴールデンタイム2 答えはYES

読了。

一体あの場でどうするのが正解だったのか、香子が求めていた行動はなんだったのか、いまだに万里にはわからない。
でも、やってしまったことはもう取り消せない。
どうしよう、と頭が真っ白になった果てに、万里は、香子の傍らに駆け寄っていた。そして親指と他の指で輪をつくり、ぐりぐりと胴体を回転させるように動いてみせていた。


いや、面白かった。
1巻は何がなんだかよく分からない内にイベントが起こって、一方でリンダ先輩が……、という状況で終わったので、いわゆる”序” だったわけですが、ようやく物語の構造が見えてきて、楽しむ余裕も出てきました。ははあなるほど、「答えはYES」 はそういう意味か。これ多分二つの意味が、つまり二つの同じ問いがありますよね。
正直1巻のときは「何がゴールデンタイムなの?」 と思っていましたが、そうですね、この青春がゴールデンなわけですね。メグセロは中学っぽい青春ですが、こちらは大学になるわけですね。ちょっと珍しいかもしれません。ああ、俺にもこんな青春時代、リア充空間が存在していた可能性があったのかな……。


最後に急にリアルに引き戻されて、いや、この仕打ちですかハハ……、と苦笑いせざるを得ない。でもそれも作為なわけで、きっとこれからもこんなスタンスなのでしょう。