夢の上 2 紅輝晶・黄輝晶
夢の上〈2〉紅輝晶・黄輝晶 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 多崎礼,天野英
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/01
- メディア: 単行本
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――そうだ。喜びも怒りも絞め殺して、笑うこともなく泣くこともなく、毎日モノ喰って、クソして寝るだけだった石ころが、夢を見て、笑って、泣いて、嫉妬までする。馬鹿な人間になったんだ。
面白かったですね。
今回は紅のハウファと黄のダカール。どちらもなかなか熱い展開でした。ハウファのほうは、浮世離れして何を考えてるか分からない、儚い美人ってイメージしかなかったのに、実際は〜……で、実に生き生きとしてました。ダカールのほうも、冷静なダカールと、相棒であり本心でもある影が時に反発しあい、時に一致していたのが面白かったです。
そして、「夜の王」 が誰なのか朧げながら見当がついているのですが、では夢売りが望む「夜明け」 とは何か。それはつまり……”再び頭上をサマーアが覆ったのではないか?” という懸念になります。幕間のほうの話も気になってきましたよ。
ちょうど3巻を手に入れたので、さっそく読みましょう。あとがきによると”二人の王子の物語” らしいです。前者はともかく、後者は少し意外。