ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常

読了。

耳のあたりに彼女の黒髪の先が触れて、情けないことに俺は動けなくなった。
「すいません……説明、分かりにくかったですか?」
甘いささやきが降ってくる。多分、これでもわざとやっているわけではない。いっそうたちが悪かった。

まさかの続き! 面白かったです。
それもあとがきを見るかぎり、「やっと本編」 ということなので、シリーズになることを想定していた模様。まあ一巻でも完結してたので、そこで終わってもいいようにしてたんだと思いますが……けっこう重版がかかってたらしいですからね。嬉しい限りです。かくいう私も二ヶ月遅れて買ったので、第四版あたりだったんですが。
以下コメント。178頁「……じゃ、俺も栞子さんって呼んでいいですか」 なんだこいつら……。男主人公側がニブいのはご都合的に感じても、女性側がニブいとそう感じないのは何故だろう……って思ったけど、男は「目が合った! あの娘は俺が好きなんじゃ?」 なんて直結思考だからか。246頁「わたし、一章結婚しないつもりです」 うわああああああ。なんという堅固さ。これは崩れたときに甘々になる妄想しか湧いてこない! 255頁「以上で質問は締め切りです」 いたずらっぽく栞子さんは笑った。」 なんだか、上手く表情を想像できません。表紙絵でも内容でも、クールな印象が強いからかな。表紙も横顔だけですし、こういうタイプの笑った人の顔って、いろいろと類型があると思うんですが、既存のタイプではどれもしっくり来ない気がするんですよね。なんでしょう……。絵では目を閉じてるのが大きな要因かも。表情って目に宿りますからね。257頁「今度の休日、連れて行ってください」 ええ、ちょっと、これ、賭けの条件が曖昧ですよね? 当たったら、外れたら、というのを言ってない。大輔は「当たったら」 と思ってるでしょうし、栞子さんは「外れたら」 と思ってる(気がします)。次回、そこに焦点が当たるのかも。


もう今から次が楽しみで仕方ありません。いやあ、こうやって純粋に期待する感覚も久しぶりだなぁ!