キノの旅 15

キノの旅〈15〉 (電撃文庫)

キノの旅〈15〉 (電撃文庫)

読了。

モトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す) がどうして生まれたかなんて、誰も知らない。
どうして喋るのか。
どうして喋っても誰も驚かないのか。
この世界の誰もが知らないし、そもそも知らないことを不思議がらない。


まあ、いつも通り。
といっても、今回は既刊と繋がりが多い巻。超初期のナイフ型パースエイダーに、高所で毒草食べる話の続きに、男キノの旅の足跡に触れる話。この前、手持ちの作者の本を全て(35冊!) 自炊してPDFにしたので、読み返す場合には便利な点と不便な点で一長一短だな、と実感しました。
スキャンしたときに軽く各話タイトルに目を通してたんですが……どうも、初期の話は覚えてるんですが、ここ数年の話って全然覚えてない。うーん。風刺や刺激がマイルドになったから、という面もあるかと思いますが、やはり慣れたという面が一番大きいかなと思います。例えば今回の師匠の話だって、昔なら師匠の行動に「えーっ!?」 みたいに驚いてたと思うんですが、今はむしろ「誰だってそうする。俺だってそうする」 みたいな気持ち。


まあ、お品書きにある料理の三分の一くらいはどの話か見当がついてませんが。古い記憶もそこそこ抜けてる!