ゼロの使い魔〈8〉

ゼロの使い魔 (MF文庫J)
ゼロの使い魔(2) 風のアルビオン (MF文庫J)
ゼロの使い魔〈3〉始祖の祈祷書 (MF文庫J)
ゼロの使い魔〈4〉誓約の水精霊 (MF文庫J)
ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日 (MF文庫J)
ゼロの使い魔〈6〉贖罪の炎赤石(ルビー) (MF文庫J)
ゼロの使い魔(7) (MF文庫J)

「ここで行かなかったら、好きって言ったその言葉が嘘になるような気がするんだよ。自分の言葉が嘘になるのは許せない。自分の気持ちが、嘘になるのはたまらない」
ジュリオは額に指をたてて、悩む仕草をした。
「俺、おかしいこと言ってるか?」
「きみは貴族ではないし、ぼくも貴族ではないが」
「うん」
「その考えかたはとっても貴族らしいと思うよ」
「褒めてんのか? それ」
手綱を握り締め、才人は馬の腹を蹴り飛ばした。

1巻から最新刊まで読了。
いやー、長かった。スラスラと読めたので朝4時から9時まで3本ぶっ通しで読んだりとかしましたが。というか続きが気になって仕方なかっただけです。では簡単にあらすじ。

異世界「ハルケギニア」 に召還されてしまった日本の高校生・平賀才人は、自分を召還した貴族ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールと契約を交わし主人と使い魔の関係になってしまう。こうして、科学よりも魔法が発達した世界ハルケギニアでルイズと「犬」扱いされる才人の奇妙な同居生活が始まった。

さてさて。アニメ化までされたゼロの使い魔ですが、見所はなんといってもラブコメ部分。特にルイズの、俗に言う*1ツンデレは豪速球ストレートで脳髄を駆け抜けるトレモロ。これがこの作品の人気を支えてると言っても過言ではありません。というか感想をいくつか見て回ったらそればっかでした。シリアスなストーリーは全然面白くない! もっと才人とルイズの絡みを出せ! と言うのが実に多かった。
確かに8本ある中にはそういう場面もあったような気がしますが、私としてはシリアスな部分も及第点だと思います。まあそりゃ他のシリアス路線たっぷりの本に比べれば不足かもしれないけど、決してつまらなくはなかった。
そして8巻で暫定最高潮に達する展開に、もうね、あれだよ。最高。王道とかどうでもいい。ここまで心震わす感情移入は久しぶりだと思います。もう皆8巻まで一気に買えばいいんじゃないかな? かな?



*1:先入観を与えるし、何よりツンデレとか萌えとかの単語は自分が感じたことを表しきれてない、というかルイズはルイズであってルイズ以外の何者でもないのであって、ツンデレなんて言葉でカバー出来ないんだよ! という感じ>俗に言う