学校の階段2

学校の階段2 (ファミ通文庫)

学校の階段2 (ファミ通文庫)

読了。

九重は地面を見つめている。幸宏は、普段やられっぱなしの先輩を、本気で怒鳴りつけた。
「生きている人間相手に、『お別れ』 だなんて言うなあっ!」

熱い、熱すぎる。二巻になって更にキレを増した熱さです。
学校中のありとあらゆる所を走り回る階段部、前巻で一応は多くの生徒にその存在を認められたものの、まだまだ問題はあるわけで……、と言った2巻。もちろん従姉妹4姉妹フラグも健在。表紙とカラーページに出てるにも関わらず本編に全然絡んでこない美冬が残念なところ。
それに加えて、階段部設立の過去話が挿入。「九重ゆうこの場合」 「刈谷健吾の場合」 と分かれて二人の違う視点で設立のキッカケが語られます。まぁ、そうは言っても根本の刈谷が魅せられた”あの日”ってのが隠されてますが。
そして、小夏が啖呵切る場面や↑の台詞の辺りも感動的に熱い場面ですが、忘れちゃいけないのが、階段部嫌いの先生が、PTAや理事会の人が階段部とかいう非常識な行為をしている生徒達を一般論でネチネチ責めるところを、思わず反論してしまう場面。なかなか良い味を出してます。
もう完全に古本待ちから、新刊が出たら即買いまで一気にランクアップ。伏線は結構な数が張られてるので、次巻が出るのもそう遠くないでしょう。かなり期待。



余談。

「……余計悪いだろ」
呆れたように顔を覆う。緩んでしまった口元を隠すためだ。まさか、本当の気持ちは見せられない。喜んでいることを、気づかれたくはない。

ああもうニヤリとさせられるw 似たような経験があるためか、この思考をかなりの精確さでトレースできちゃう。ああもうw(←ニヤニヤが止まらな (ry