陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

再読。

「響野さん、やるじゃない」 久遠は言う。「さすがインターハイ準決勝ノックアウト負け。年は取ってもパンチが鋭い」
(中略)
「あれはな、事実上の決勝戦って言われてたんだ」
「一回戦で負けた子だってきっと同じことを言ってるよ」

いやー、2巻より遥かに会話のキレが鋭いと思うんだけど、どうだろう? 端々の会話にユーモア溢れる応酬*1があった。大筋は覚えててもそういう細かい部分はほとんど覚えてないから、結構笑わせてもらった。主に電車の中で。危ない。
2巻と比べても、細々と張られた伏線もバッチリ収束してて綺麗さっぱり終わってた。とりあえずこの後2巻も読み直すけど、1巻読んでから時期を開けて読んだ2巻よりはこっちの方が遥かに面白かったなあ。
2巻の評価が持ち直してくれることを期待しつつ、いざ2巻再読。

*1:主に、響野が調子に乗ってそれを祥子さんや成瀬たちがいじるっていうパターン。