流れ星が消えないうちに

流れ星が消えないうちに

流れ星が消えないうちに

やっと読了。
最近夜中に読んで朝方に感想書いて寝るのがデフォになってきた。それというのも全然本を読んでないせいで時間がかかるから。カクレカラクリも電撃の新刊もトイジョイポップも文学少女も、それとひかりをすくうも積んでるから早くしないと。

僕は奈緒子のことが本当に好きだし、大切だし、だから彼女を幸せにしたいんだよ。おまえといたときよりもさ、幸せにしたいんだ。おまえは空のどこかで見ていろ。僕の健闘を祈ってくれ。
僕の左手は、今も加持の右手を掴んでいる。
加持の左手は、奈緒子の右手を掴んでいる。

ふぅ、さすがだな。これぞ橋本紡


高校時代から付き合っていた恋人・加持が死んでから1年半、玄関でしか寝れなくなっていた『奈緒子』。奈緒子の現在の恋人で、加持の親友でもあった『巧』。一人暮らしをする奈緒子の元へ、「家出してきた」 と話す『父親』。奈緒子は突然失ってしまった”恋人” と突然戻ってくる”家族” の2つの問題に直面する。


奈緒子と巧が加持との高校時代の日々を思い出したりして、その青春っぽい過去、二度と戻ってこない*1 眩しい日々がまた良い味を出してます。


それと並行して進む、父親をきっかけとして再び思い起こされる家族という関係。家出してきたという父親に何も聞かずにいられるのはおかしいかな? という問いに、それが家族なんじゃないか、という答えはなるほどと思いました。たとえばこれが父親じゃなくて友人なら、何でこんなことしたのか理由を聞いてみなくちゃ、とか思いますよね。


ああ、何だろう、こんな細かいことじゃなくて、もっと主軸のストーリーについて言いたいんだけど、うまく言葉に出来ないのがもどかしい。このキャンプファイヤが! 煌めく流星が! 分かりませんね、はい。

*1:まあ普通でも戻ってこないんですが、本当に、その日々の中心である加持がいない。生きてさえいれば会ったときに昔の感覚はある程度思い出しますしね。