ゼロの使い魔(9) 双月の舞踏会

「ちくしょう!」
走馬灯のように、ルイズの顔や、シエスタの顔、そしてコルベール先生の顔が脳裏をよぎった。
何が先生の遺志を継ぐだよ!
何が俺にできることはねえか? だよ!
俺は好きな女一人……守れてねえじゃねえか!

震えた。やばい、なんでこんなに面白いんだ。くそう。


前巻の終わりからどう続けるかと思ってたけど、意外にも予想してた展開(デレ振り切り→反動ツン)になるのが遅くて、振り切ったまま反動ゼロだった冒頭で、もう、もへもへ。電車の中で読まなくて良かった……。
そんなラブコメ展開もそつなくこなしつつ、着々と事態が進んでいき……そして9章で! ああ! こんなに燃えるとは思わなかった。7巻で殿に向かうサイトは個人的に燃えたんだけど、そんなのもう軽々と超えた。ばびゅんと超えた。最近寒くなってきたけど体温上がった。これで来月発売の外伝・タバサの冒険を挟みつつ、10巻でタバサメインの話になるわけですね。なるほど。
そして「それは……、荒れ狂う炎だった。うねる蛇のように伸びて、」 で俺の興奮最高潮。来た! どうにかならないかなと思ってたら本当に来た! まさか本当に来るとは! というか形見っぽく取ったルビー関係ねえ! いやもちろん嬉しいんですが、もしかして読者の期待に応えてそんなシナリオに変更したのかな、だったらちょっと嫌だな、とか思っちゃうわけですよ。まあどっちでもいいんですけどね! なんてったって帰ってきたんだから!


さてまあ、才人とルイズの関係は周囲含めてまた一歩進んだわけですが、どこまで行けるものか。引き続き期待しつつ、とりあえず来月。