レタス・フライ

レタス・フライ (講談社ノベルス)

レタス・フライ (講談社ノベルス)

読了。半年以上前なのか。

「でも、何故それを、ここに?」
「貴女がいつか読むかもしれない、と思ったから」 彼は言った。
彼女はそこで気がついた。
「ああ、そうかぁ」

ショートショートを含む短編集。Gシリーズもあり。


最初と最後は、まあ、文句はないかも。あとはどうだろう。以下各感想。


ラジオの似合う夜」…最初から最後まで何も考えず普通に読んでた。そういやそんな人いたね。謎解きは、まあいつもの、そういう視点もあるよね、みたいな。フィクションですよね。
檻とプリズム…誰か解説してくれないか。四季シリーズ? と言われればそうかもしれない。否定ぎみ。
「証明可能な煙突掃除人」…比較的わかりやすい。証明可能? 書いてて思ったけど父に言われたことをできるかどうか、って意味かなあ。証明って言うかなあ。
皇帝の夢…誰か解説してくれないか2。伝わりそうで伝わらない。
「私を失望させて」…英語の副題、「Drive me to despair」 の響きが好き。あと電車の中での「笑っちゃいけない効果」 が作用したか、面白かった。冷静に読むとつまらないが。
「麗しき黒髪に種を」…割と好き。それだけ。
「コシジ君のこと」…これも割と好き。吸着パイプがくっつかない下りで笑ってしまった。
「砂の街」…振り回されるのは楽しいかも、とダメ思考。よくわからん。
「刀之津診療所の怪」…かたのつ、と読みます。Gシリーズ短編。オチの1文を読む前の数行で大体を思い出す。そうか、そういや医学部だった。でも彼女はグライダ飛ばす趣味なんてあったかな。あと、犀川が叔母さんなら分かる、と言ったのはどこでどう知ったのか。二人が話したのかな。