バッカーノ!1934獄中編―Alice In Jails
バッカーノ!1934獄中編―Alice In Jails (電撃文庫)
- 作者: 成田良悟,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫
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「そこで俺は言ってやったね! おお、ロミオ! お前はどうしてロミオなんだ! ってな!」
「ロミオとハムレットだね!」
「そしたら警備員のオッチャンが、『俺の名前はジョンだが』 って言ったから、『すいません、人違いでした』 っつって、俺達は堂々と踵を返して立ち去ったんだ」
「から騒ぎだね!」
アイザックとミリアは覚えてる。でもイラストは完璧に忘れてて誰が誰だか。
でもそこは作者も同じく忘れてたようで、そのせいかどうか、読んでく内に誰がどんなキャラだったかを思い出していった。イラストは今もわかんないけど。そういう意味で、キャラ覚えてないから楽しめないんじゃないか、と思ってたのは全くの杞憂だった。実に楽しい。そうそうこんなノリだったよね成田良悟って、って感じ。日日日のギロチンマシンの時も似たようなこと言った気がしますが。
ただまあ、既刊を覚えてればハッキリわかる(んじゃないかな? という)話もあるにはあった。チェスとフェルメートとか、レムレースとかネブラとか。なにせ前巻は2年半前だしね。忘れるよ。
そんな感じでロニーの回想*1 も華麗にスルーしてたんだけど、後で考えたらどうみても「ミリア」 だよね。P374で場所教えてるし。確かに意外というか、意外すぎる。冒頭のアイザックといい、ほにゃらかぱっぱー、で生きてるわけでもないのか。
*1:お前まで俺の正体に気づいてるとは意外だった云々。