ほしのこえ あいのことば/ほしをこえる
- 作者: 加納新太
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/09/29
- メディア: 単行本
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ああ、なんて奇跡だろう。
同じ場所で、同じほうをむいて、
同じ方向にむかって、同じ速度で移動するなんて。
そんな夢みたいな瞬間が、あのときは、わたしのものだったんだ。
「ほしのこえ」 は漫画版から入りました。いたく感動して、次いで原作アニメも視聴したのですが、あまりに違う絵にびっくり。そんなわけで今でも「ほしのこえ」 は漫画版がデフォルトとしてインプットされています。というか原作の印象がほとんどない。
そんな感じで読んでいくと、これがどうにも、面白くない。期待をかけた本がつまらなかったとき、私の中では「面白くしよう、面白く感じよう」 回路が動き出すんですが、効果を発揮させたことはほとんどありません。今回もまさにその回路が動いていて、読み終わる頃には微かに上方修正していたものの、期待をかなり下回ったことは否めません。
で、今日になって原作アニメ→漫画→小説(斜め読み) と再チャレンジ。すると、斜め読みですが、「あれ、小説も面白いかも。というか小説が一番面白いかも」 と思い始めました。ふんふん。面白かったか? 面白かったかも。うんうん。面白かった。原作アニメを漫画より先に観てたら、初読で楽しめたのかもしれませんが。
それと、私的名台詞の「なつかしいものがたくさんある」のくだりがなかったのは残念。構成上「あいのことば」 がミカコパートで「ほしをこえる」 がノボルパートなもんですから、仕方ないといえば仕方ないですが。
というわけで、これから読む方は原作をもう一度観返してからのほうが良いかも。