スイートホームスイート2

スイートホームスイート2 ウィンナ・ワルツは憂鬱の調べ (ファミ通文庫)

読了。古本。

「どの荷物より、おまえが一番重いんだけど」
「この私の重みこそ、あなたが背負わねばならない運命の重み。フリューゲルトの時期当主としての重みでございますよ、若様。さあ、その双肩でしっかりと受け止めて下さい、さあさあさあ」
俺は奴を無言で叩き落し、荷物を斜めがけにする。

次、3巻いつだ！？　い、１ヶ月か……orz

1巻読んだのがけっこう前だけど、まあまあ覚えてた。
うーん、面白い。ふざけたっていうんでもないけど、程よく気の抜けた会話が、日常はもちろんバトルシーンにまで入ってきて、しかしバトルはバトルらしく、狂気は狂気らしく。映画の具体名が６つ出てくるシーンがありますが、どれか１つでも場面を想像できたら十分、ってのはいいですね。まあわたしはHEROの、それもCMの場面しかイメージできませんでしたが。
そしてラスト。いや、うん、こういうのは、もっと、段階というか順序を踏んでさ、主人公の心境とかそういうのを顕わにしつつ、いざってシーンを数ページかけてじっくりと味わいたいよね。でもこういうの大好き。大好物。もうね、ひいじいちゃんに対する主人公のアレコレが上手いなあ、とかそういうの全部が吹っ飛んだ。爆発力はないけど、しみじみと、くすくすと面白いなあこの本は、とか思ってごめんなさい。最後の最後に大爆発が待ってました。

あとがきで次巻は秋予定とあったけど、実際は11/30発売のようで、新刊予告調べるまでは「もう発売してんじゃないのか。秋予定、だって初秋は過ぎてるよねもう秋だよね？」　と今にも買いに走らんばかりの勢い(深夜12時)　でした。待ち遠しい。