超鋼女セーラ

超鋼女セーラ (HJ文庫)

超鋼女セーラ (HJ文庫)

読了。ちょうはがねおんなと書いてスティールメイデン。

「だ、だから?」
瞬間、鹿山がパチン、と指を鳴らす。
教室にいる生徒達が、一斉にシャープペンシルのノックをカチカチと鳴らし始めた。
カチ   カチ   カチ   カチ   カチ
一定の間を空けてリズミカルに。
これではまるで、ミュージカルに出てくるストリートギャングたちの「殺せ」 コールだ。
マジ怖い。

あっはっは。何こいつら。



バトルものにラブコメを入れたものはよくありますが、逆はどうでしょうか。私の場合はけっこう珍しいほうだと思います。というかラブコメ分が多すぎます。もうお腹いっぱい。たぶん似た本は2冊続けては読めない……、というような本でした。世にツンデレが蔓延している中で、直球で好きだなんて言ったりするのは逆に貴重な気がします。
で、タイトルからしてロボットだったりして*1 バトルもまあまあ楽しめるものの、やはり注目すべきはこのバカップルさ。ベタベタです。ベタベタなバカップルです。自分から寄り掛かったくせに「動いちゃ駄目。私も恥ずかしいんだから」 だなんて。そして顔を赤くしちゃったりして。ああもう! というような赤面シーンがこの巻だけで何回あることか。


もうね、あれですよ。電車の中で読もうとした無謀さを過去の私に教えてやりたい。内容もさることながら、序盤なんて20ページごとにイラストが出てきてその度に周囲を確認ですよ。手許隠しますよ。

*1:作中ではそんなロボット娘たちをロボ娘なんて普通に呼んでたり。略称とかじゃないのか。正式か。