カスタム・チャイルド

カスタム・チャイルド (電撃文庫)

カスタム・チャイルド (電撃文庫)

読了。初。

「似てる子なら、知ってたけど」
「私と?」
「うん、まあ」
「その子、どうしたの?」
「あー……」 言いよどんでから、「……死んだ」 自分の台詞が今さら心臓に刺さる。今さらというか、未だにというか。

ある施設に閉じこめられていた少女が逃げ出して、ある青年の家に居ついて……という所から始まる物語。


壁井ユカコは初めてなわけですが、どうにも感情移入がしにくかったです。うーん。この先どうなるんだろう、というドキドキ感はあったと思うんですが、読み終わってみるとどこに感動したとか印象深いとかもなく。うーん、面白くはなかったんだけど? という。強いて言えば、プロローグの守衛の話が良作であることを期待させたくらいですか。
見開き絵(P.124,5)の雰囲気が非常に良くて、あーこんな感じなのかー、と思ったんですが今考えれば物語と自分との間に齟齬があったからなのかも。